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ユーザインタビュー特集その3
竹村朋子さん(コンサルティング会社勤務)
「過去を振り返らなければ、未来は見えてこない」

竹村さんは、あるコンサルティング会社に勤務されている方だ。社会人2年目なので、「超」整理手帳ユーザとしてはかなり若い層になる。竹村さんとノグラボの出会いは、2004年に開催されたオフ会である。女性の参加者というのは少ないのだが、着物で参加されたうえに、元ノグラボスタッフの一人と会社で同期だといわれて驚かされた。「こんな手帳カバーを使ってる」と話をしたら、「そのカバーは自分が梱包した!」ということになったという。そんな偶然が「超」整理手帳ユーザの間で起きたというのはとても面白い。

ノグラボが手帳のオフ会を時々開いているというと、珍しいことらしく意外な顔をする人も多い。しかし、本に書いてあることでも、腑に落ちるところまで理解するには、自分や人の経験を話したり聞いたりすることはとても有効だ。それを実践できるオフ会のメリットはきわめて大きい。それに、面白い使い方をされているユーザに出会えるのは、なによりも大きな収穫である。

竹村さんも、オフ会に参加された後に、もっと詳しく話を伺いたいと思ったうちの一人だ。実際に話を伺ってみると、スケジュールシートの要約版を作って振り返りに使っていたり、観た映画のタイトルだけのリストをつくっていたりと、面白い使い方が次々と出てくる。A5版ブックカバーを使ったスケジュールシートのバックアップ方法も、とても簡単で便利なやり方だと感じた。山本もこの方法を参考にすることにしたほどなので、手帳ユーザの間で定番の方法として広がる可能性があると思う。

ここ数年で、手帳の使い方を解説する本がたくさん出版されているが、そういった本は、いかに目標を達成するかという点を重視したものが多い。しかし、その目標そのものをどうやって導き出すかという点については、所与のものとされていることが多く、ほとんど触れられていない。しかし、竹村さんは、自分の過去を振り返ることによってしか、現実的な目標は立てられないという。確か、人間は過去を振り返らなければ、将来を考えることができないといったのは、歴史家のE. H. カーだ。実は、竹村さんは史学科出身である。過去と未来を結びつけようという発想は、大学で歴史を勉強されたことからきているのかもしれない。

そんな竹村さんの、手帳活用法、ヒントになりそうなことがたくさん詰まっています。現役の学生には、就職活動の方法などはとても参考になるはず。学生のうちから「超」整理手帳を使っていれば、就職活動もばっちり乗り越えられるかも。

(聞き手:山本啓一)

■「超」整理手帳を使い始めた時

ー今、社会人何年目ですか。

(竹村)2年目です。

ーその前から「超」整理手帳を使っていたのですか。

(竹村)はい。高校生のときから使っていましたが、しばらく中断していた時期があります。大学1〜2回生のころは都度、適当な紙にメモしてやりくりしていました。大学3回生の真ん中からまた忙しくなって、タイムマネジメントが必要になった時に、「超」整理手帳があったなあと思い出して再開しました。以前使っていたので、使い方はわかっているし、書き込めるスペースも十分だったし、おもしろいし。「見て見てこの手帳」って、ばーって伸ばしてみせたりして。面白がりの性分で「超」整理手帳を使っています。

コンサルティング会社にお勤めの竹村さん。オフ会は和装でいらっしゃいました。

ー伸ばして見せたとき無反応な人っていませんか?

(竹村)います。その時は黙ってたたんで終わりです(笑)

ー「超」整理手帳のほかの特徴についてはどうですか?

(竹村)マンスリーの手帳を使っていた時には結構予定を見落とすことが多かったので、一覧性が高いのはポイントが高いです。あとは書類のサイズはA4が多いので、大事なお知らせをこの手帳にはさめるのが便利です。どんどんはさんでいって結局は厚くなるのですけど(笑)

ー今も毎日持ち歩いていますか。

(竹村)イームズのカバーを普段使いにして持ち歩いています。かれこれ3年経つので一番使い慣れています。イームズのカバーを使い始めてから、女の子の注目度があがりましたね。一番最初は国立商店第一弾のフタつきカバーを使っていました。収納力もあって丈夫でとてもお気に入りだったのですが、会議など周囲が静かなときに使いづらくてイームズカバーにシフトしました。今、国立カバーはパスポート入れになっています。

ー「超」整理手帳は、圧倒的に女性のユーザが少なかったんですよ。世代でいうとだいたい20代からで30代〜40代が中心で、男性しかいなかったんですね。その世代だってあと半分女性がいるだろうと思って、女性にアピールするものって考えて、イームズのカバーをつくったんです。

(竹村)知り合いで何人か、このカバーが使いたくてこの手帳にしたって人もいましたよ。イームズがすごく好きな人がいて、このカバーもイームズだよっていうと使いたいっていわれますね。野口って書いてあるので「イサム・ノグチかい?!」って言われたり(笑)

ーその方には是非使っていただきたい(笑)。女性にアピールするためには機能だけじゃだめですよね。

(竹村)男性にはパソコンの凄さを数字で語れるけど、女性にはそれだけではアピールしないのと同じではないかと。筐体のデザインも素敵でないと買わない、とか感覚を重視している気がします。

ー感覚でしか捉えられないものってありますからね。たとえばiPodとか。何でアピールするかっていうと数字じゃない部分が大きいんだと思います。持ったときの感覚とかかわいらしさとかですよね。

■学生時代の「超」整理手帳活用法

ー竹村さんは、関西のご出身なんですよね。

(竹村)生まれてからずっと大阪住まいで、離れていたのは留学期間中だけでした。大学は京都にあったので、通学には片道2時間かけていました。1ヵ年の留学中も含め、いろんな活動に参加していたので、在学中はなんだかんだ忙しくしていました。移動時間が大きかったのもあって、時間は目いっぱい使っていたと思います。

ー留学先の大学生って手帳を使っていましたか。

(竹村)私が気づいていないだけかもしれませんが、使っているところをあまり見たことがありませんでした。かくいう私自身も、留学中は「超」整理手帳どころか、手帳すら使ってなかったですね。帰国して、3回生になってしばらくして、「超」整理手帳を再開しました。サークル活動は3回生が一番充実しますし、バイトもしなければならないし、ゼミも始まります。それを一覧してつじつまを合わせるっていう必要性が出てきたんです。留学中は忙しくても、あくまで留学プログラムにあわせた忙しさでしたが、日本に帰ってきたら学内・学外両方の予定がはいってきました。

ーこの頃のスケジュールシートを拝見すると、ものすごくたくさん書いてますね。

(竹村)この頃は埋まっているのがうれしいという時期でもあったので。かつ、書き込んであることを全部やってたのも事実です。プレゼンがあって、家庭教師があって、実習があって、分科会があって、出席必須のガイダンスがある。

大学3年生の時のスケジュールシート。びっしりです。

ーやっぱり忙しくなってくると、スケジュールが同時進行するんですよね。

(竹村)私は学芸員資格の取得を目指していたのですが、必ず出ないといけないガイダンスや必要な書類とその締め切りの把握などがこみ入っていて大変でした。書類一枚抜けただけで3年間が水の泡になる可能性もあったので、他の予定に埋没してしまわないように気をつかっていました。

ー下の余白の部分には、何かやるべきことみたいなのを書いてるんですか。

(竹村)レジュメ作成などですね。数日にまたがり、かつ限定的な日時が決まっていない予定などです。レジュメが必要になる日は日付欄に記入します。後は、日付を限定できない予定、直接は影響が及ばないけれど把握しておきたい予定・情報なども書きます。学生時代でいうと、家庭教師先の教え子の期末試験の期間や冬休みです。週を跨いで書いている時もあります。

■「超」整理手帳の欠点は欠点か?

ーこの手帳の不便なところってありますか。

(竹村)そこまで不便なところはあまりないと思っています。サイズが大きめな点についても、手帳が入るサイズのバッグを使っていますし、和装のときはかまわぬカバーを直接手に持っておサイフがわりにしたりしています。スケジュールシートの端までいって、シートの裏に移行するときに、一瞬一覧性が落ちるのが不便だと感じることもありますね。でも、これは紙が持つ構造的な問題なので、仕方がないのではと思っています。2冊買ってつなげるという案もありますが、2冊買うとバックアップの分量が倍になりますし、しかも裏がもったいないと思ってしまいます。大阪人だから(笑)

ーあはは。2冊使うなんてもったいない。

(竹村)見返す時期にもう来たのかーって、8週間を早く感じたり、時間の区切れ目を意識できるのがいい、という風に考えています。月が変わるよりシートが変わるほうがショックが大きいんですよ。時間が飛ぶように過ぎている、って。

ーよく、新しい年のシートに切り替えるときに日付が続いていないっていわれるんですがどうですか。

(竹村)去年は、新しいレイアウトを早く試したかったので、シートが使える時期になってすぐ切り替えました。古いリフィルは不要分を切り落として保存します。

ー僕と逆ですね。僕は古いほうを最後まで使って、新しいほうを途中から使いますね。まあ同じことですよね。その点で問題はなかったですか。

(竹村)特に問題は感じてません。自分でルールを設定すればいいだけなので。バックアップにまわすときのことを考えると、使わなかった残りを切り落とすほうが便利なので、今年も同じようにすると思います。

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