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■就職活動と「超」整理手帳について
ー就活の話を聞かせてください。
(竹村)活動の始めのころはプリントアウトなどを全部手帳に挟んでいたのですが、折ってはいけない書類もあったのでA4のクリアポケットファイルを併用していました。そのときA4ベースのサイズって使いやすいなってしみじみ感心しました。クリアファイルを持ち歩けないときでも、手書きの会社メモなどは折って手帳に放り込めましたから。
ー(就活当時の資料を見ながら)この手書きの用紙は会社の概要とか会社研究の内容ですか。
(竹村)そうですね。後はセミナーに行ったときのメモも同じ紙に書きました。原則は一枚一社です。トップに会社の正式名を書いてボトムに役員名・資本金・所在地などを書いておき、セミナーや調べもののメモを追加していってました。全体的なスケジュールは手帳で管理していましたが、セミナーなどで告知される会社ごとのスケジュールはメモとしてA4ファイルの紙に書いていました。A4クリアファイルの中には、とっさに必要になる履歴書の予備や成績証明書・在籍証明書や、封筒・切手もいれていました。セミナーのお知らせもクリアファイルです。就職活動の資料についても「ポケット一つ原則」を適用していました。
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| 就職活動の資料ファイルです |
ーうちの学生にも見せてあげたいですね(笑)。
(竹村)最近は企業の採用活動開始が12月ごろに変わったらしいのですが、私のときは11月ごろからだったので、期間が長い分、興味がわく会社がどんどん出てきて嬉しいような、困るようなという感じでした。何を見ていいのかわからなくなってきて。セミナーに参加するにも、移動時間などを含めると1セミナーにつき4〜5時間かかってしまうので、どんなに効率よくまわっても一日三件が限度なんです。さらに面接が始まると一日にこなせるのは一件か二件になります。受けられる数はおのずと決まってくるので、興味を広げた後に対象を絞り込む必要があるわけです。
ースケジュールの変動が激しいでしょう。
(竹村)スケジュールはとても流動的でした。最初からリフィルに直接書くのではなく、全部ポストイットに書いてどんどん貼って対応していました。で、セミナーに行く行かないを選択した後に剥がして最終的な予定を書いて。面接の予定が入れば、その中で大事なのを赤で丸つけてそれもポストイットで貼っていって。予定がコンフリクトしたときには優先順位が高いほうを残して。最終的に決定した時に、ポストイットをはがしてリフィルに書き込んでいました。リフィルに全部貼ることで、時間軸と一緒に活動状況を一覧できていました。
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| 就職活動のファイルとスケジュールシート。当時は、ポストイットだらけだったのでしょう。 |
ー後から見るとわかんないですけど、当時は優先順位があったんですね。
(竹村)優先順位をつけた結果がリフィルに書き込まれているので、当時の優先順位は残っていません。こうやってお話しすると知っていれば残していたかもしれません(笑)
ーものすごく高度な時間管理が要求されますね。
(竹村)就活中の後輩が言ってました。「僕、秘書がほしいんです」って(笑)。すごく気持ちはわかりました。予定は組んでくれて、電話してくれて、手紙書いてくれて、この書類もって、いってらっしゃいませってやってくれる人がほしいと。
ーそれだけ大変なんですね。
(竹村)予定があいたときの空き時間の使い方や、同日のセミナーの開催地が京都と大阪ならどちらかを諦めるか、なんとかして両方出るか、などは速さと時間の組み立てが大事になります。
ー準備も必要ですよね。
(竹村)優先度が低くて面接の練習程度の気持ちで、準備なしに行った面接は必ず散々でした。A4ファイルに入れている紙に資本金などをメモしていたのも、「ここの資本金、知らないや」というのが引け目になって失敗するのではつまらないから、というのが理由です。実際には面接で資本金額を知っていますか、なんて聞かれたことありませんでしたが。あとから考えれば、このファイルの中に用意してあるぞ、というのが精神的にいいバックアップになっていたのだと思います。必要なときに、ちらりとでも参照できるものがなかったり、成績証明書がなかったりすることで支障をきたすのはもったいない。
ーやっぱり就活の資料ってのはこういうふうに全部ひとつに入れておくのがいいんですね。カルテみたいに入れて、同時にスケジューリングは手帳でやっちゃうと。こういうことって他の学生はみんなやってましたか。
(竹村)活動内容の管理方法は千差万別でした。普通の手帳に全部書き込んでいって1社ずつクリアファイルに入れている人もいました。クリアファイルの人は必要な会社の分だけ持ち歩いていました。
ー就職活動ってネットでエントリーから面接、内定の順序は決まっているけど、その期間もわからないし、どこまで進めるかもわかんないですよね。
(竹村)連絡がないからご縁がなかったのかと思って別の予定を入れてたのに、突然電話がきてよかったらどうですかって言われて、慌ててポストイット剥がしたり。ここは絶対に進めたと思って、次の予定を入れてたら落ちてたりとか。そうして空いた時間にはセミナーに行ったり、遊びに行ったり、落ち込んで何もできなかったり(笑)
ー次の面接の予定もわからないんですよね。だから次があることを一応は想定しながら準備の時間をとる。
(竹村)優先するべきは次があるかわからない面接の準備か、次にとりあえず行くセミナーの準備か。ケースバイケースですけど。
ー常に優先順位をつけつつそれが変動しているという。
(竹村)この場合の優先順位って、自分が納得できるかだけでいいので、すごくつけやすいんですよ。もちろん、逆に全部自分で背負わなければならないという面もありますけどね。
ースケジュールシートを見ると、ものすごくたくさんの就活をこなしているように見えるけど、本当はこの手帳に見える前の優先順位とか準備が大切になるんですよね。
(竹村)スケジュールシートに書かれていることが、優先順位付けや準備の結果といえます。後悔するにも、納得のいく後悔をしたかったので、優先順位は明確にするようにしていました。それに、ずけずけと会社を訪問する、いわば土足で上がれるのはこの期間だけなので、できるだけたくさんの会社を回りたいと思ってもいました。
ー僕のところの学生も就活でこの手帳は便利だったって言ってましたね。
(竹村)やはり、これだけの期間を一覧で見通せると便利ですね。時間をひとつながりで認識することができます。
ー切れ目なく続いて見えるっていうのは重要なんですね。
(竹村)日付と日付の合間も大事なんです。その時に準備時間が何時間取れるって分かりますから。
■社会人時代になって
ー社会人になって使い方って変わりました?
(竹村)仕事上では自分でコントロールできない予定のほうが多いので、休日の予定メモみたいになっている面があります。たぶん使い方としてはそんなに変わってないと思いますけど、書き込む分量が変わってきています。
ー手帳に書いている内容は変わってきてますか。
(竹村)内容はほとんど変わっていません。人と会う予定と、大きな会議と、何時に会社を出たかを毎日メモしています。基本的には変わっていないのですが、量が減っていますね。仕事上で、会議以外のスケジュールもありますが、手帳に書き込むと細かくなりすぎるので、仕事用のA5ノートを作って時系列に書き出してます。ページの右上に日付を書いていつの作業かわかるようにしています。仕事ノートは中をお見せするわけにいきませんが、およそ2ヶ月で1冊使います。手帳に書いてみようとしたこともありましたが、逆に不便でした。
ー仕事上のスケジュールだと、お仕事柄、他人に見せられないものもありそうですよね。
(竹村)コンフィデンシャルなことを書いてしまうと、手帳を見ながら人と一緒に予定を組めるっていうひとつのメリットが逆に失われてしまうんですよ。
ーそれに、スケジュールをコントロールするために手帳を使うんだとしたら、細かいタスクは必ずしも書く必要ってないんですよね。
(竹村)手帳はインデックスですね。細かいことは必ずしも手帳に落としこむ必要はないです。
ーそうやって、スケジュールシートとノートを分けている方って結構いらっしゃいますね。第1回目に登場して頂いた小幡さんもそうですし。
(竹村)分けないと仕事のメモまでは手帳に書ききれないし、大事な予定が埋没してしまいます。あまりに手帳が寂しいときは後で書いたりしますが(笑)
ー手帳が寂しいときって忙しいときじゃないですか(笑)
(竹村)そうですよね。まっしろな営業日は細かいタスクがあって忙しかったのだと思います。細かすぎて書けなかったのだと。土日などが空白の場合は、振り返って書いたりします。
ー日記や行動記録をつけると記憶力が増しますね。
(竹村)手帳を見て思い出して記憶がつながっていくというか。
ーそうすると忘れない。日記に書かないと昨日何を食べたかさえ忘れてますけど。
(竹村)覚えてないですね。留学時はレターサイズの紙に自分でカレンダーをつくって書いていましたが、それがほとんど残っていません。残っていればなあと思います。
ーデイリーの手帳を使っている人は日記的に使ってますよね。写メでとってプリントして貼り付けたりして。
(竹村)それができたら面白そうだなとは思うんですが、絶対続かない自信があります(笑)。
ー日記的に使うんだったらこの手帳は書くスペースが少ないって話になるんですが。
(竹村)その日に思ったことなどを、情緒的に書くと参照性が落ちます。映画鑑賞の場合は、日付・タイトル・映画館のみを手帳に書き、後でそれを参照した上でブログに感想をあげています。
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| これも独自の使い方。年間シートに、友人の誕生日を記載。一覧できて便利そう。 |
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