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ユーザインタビュー特集その3
竹村朋子さん(コンサルティング会社勤務)
「過去を振り返らなければ未来は見えてこない」

その3

■スケジュールシートと要約版と振り返り

(竹村)スケジュールシートが1枚終わると、A5のマンスリーノートに何月何日に何をしたかを転記して、去年のその日に何をしていたかを見られるように、要約版を作ってるんです。大きい行事や、映画と旅行などですね。そういったものを転記します。そして、過去のリフィルとマンスリーの両方をブックカバーに挟んでおいて、細かい点を確認したければリフィルの方を参照します。一覧できると前後のことも思い出しやすいですし。リフィルを取り替えるのは一年に四回ですから、いわば四半期に一度の棚卸ですね。思い出を振り返ることができるので、要約作業は楽しんでやっています。

要約版に使っているマンスリーノート

ー「超」整理手帳ユーザってビジネスマンが多いので、みなさん予定を立てたり目標を立てたりは重視するんですが、過去を振り返るってことをこの手帳でそんな仕組みを作ってやっている方って珍しいと思います。要約版を作っている方って初めてお会いました。要約版は、A5版のマンスリーノートを使ってるんですね。

(竹村)3年分でリフィルを入れる側も、マンスリーに書ける量もほぼ限界に近づいてきたので、今年終わるまではこのカバーとノートを使って、来年からまた新しく作ろうかと考えています。要約版があると、過去3年間ずっと9月3日は旅行などで家にいなかった、なんてことが判明したりします。

ーこれはたまっていくと財産ですね。こうやって直接見せてもらうととても面白そうだなと思います。このノートはどこでも売ってるんですか。

(竹村)これは100均で買ったノートです。どこでも売っていると思います。ノグラボのウェブで紹介されたA5カバーにも、このノートがくっついていました。

ーあ、それで見たことがあると思ったんだ。これ、ノグラボがつくったA5カバーのアイディアの元なんですよ。北九州オフ会でユーザから紹介されて。ここで再び出会えるとは、驚きました(笑)。

マンスリーノートの表紙。100均で購入。このノートのカバーが、ノグラボA5カバーやコアラバンドの大きなヒントとなりました。

(竹村)その時、「これ私も使ってる」って見てたんですよ。

ースケジュールシートのバックアップは、A5のブックカバーを使ってるんですね。これはビニールカバーですね。コクヨですか?

(竹村)A5のビニールカバーです。コクヨなのでちょっと大きい文房具店なら置いていると思います。外側にポスターやチラシを入れて、左側にスケジュールシートをA5サイズに畳んで収納し、右側はマンスリーの要約版を入れています。

ブックカバーの左側に過去のスケジュールシートを差し込んで保存

ースケジュールシートは何年分くらい入っているんですか。

(竹村)約三年分です。

ー三年でも厚みは1センチもないんですね。この差込口がちょうどA5のサイズだから、差し込み部分を全部差し込んで。これは便利ですね。過去のシートをどういうふうに保存するかって、今までなかなか決め手がなかったんですよ。

(竹村)これが何冊もたまっていったら面白いですよね。

(ピンぼけですが)ブックカバーの表紙にチラシを挟んでます。

ー三年ごとに一冊で、表紙のチラシやポスターなんかもそのときの時代がわかって。この方法は決定打のような気がしますね。今までよくあるのはA4の横長ファイルを使って、2穴を空けて、過去の全てのスケジュールシートを一元的に収納する方法ですが、あまり普及してません。

(竹村)おそらく参照性がないからではないでしょうか。どこに何が書いてあるか、すぐにはわかりにくい。

ーさらに、重いから持ち歩けないんです。これだと持ち歩けますよね。

(竹村)インタビューに持ってきているぐらいですからね。(笑)

■過去を振り返ることで達成可能な計画がつくれる

ーこの手帳のコンセプトって、本当に自分に大切な時間を作るために、時間の配分を効率的にやろうってことなんですけど、そういうのって、過去を振り返ってみて、できていないことにはじめて気づきませんか。

(竹村)気づかないし、自分の中で整理できません。やりたいことが複数ある時に、達成方法を考えるには、今までの行動を振り返らないと答えは出てこないと思います。

ー逆になにか目標を定めて他は全部切り捨てて、それにとりあえず邁進するんだっていうときは、どういう風に手帳を使いますか?

(竹村)何を削って、何を残さなければいけないかを過去リフィルを一覧して考えると思います。逆に、AとBとCと三つともやりたいのであれば、それらがどのように今までの時間の使い方に当てはまるか組み立てます。

ーそこで過去と目標(未来)が結びつくんですね。

(竹村)考えるときのインプットが過去と目標の両方でないと、アウトプットがいびつになると思います。資格を取ろうとした時に、単純に頭の中で考えて「時間を取れるはずだ」っていうより、過去のスケジュールを参考して自分の時間の使い方を認識するほうが、現実的な見方ができます。

ー目標を立てるんだけど挫折する人って、目標自体が無理か、目標を実現する時間配分が現実的ではないんでしょうね。

(竹村)過去を振り返るというか、過去の自分と情報共有すれば現実的にならざるをえなくなるのではないでしょうか。

ーなるほどね。それと、振り返ってみてはじめて、実は今、こういうことが足りてないって気づきませんか。仕事以外のインプットが全然ないとか。

(竹村)映画館で100本の映画を見るのを毎年の目標にしていたのですが、つい忙しくしていると、映画を全然見ていないことに改めて気づいたりします。忙しいときはそのことにも気づかないので。手帳に記録していくと、7月は映画を3本しか見てなかったんだとかがすぐわかって、そしたら8月はどうしよう、って考えることができます。

映画リスト一覧。一枚で80本。

ーこの映画リストのようにタイトルだけっていう書き方は面白いですね。ひとつひとつを細かく書くんじゃなくて一覧性重視っていう。本数で勝負するっていいですよね。そのうち量が質に転化するっていうか。

(竹村)実現可能なラインでの目標って必要だと思います。「よく頑張ってる、私」みたいなのが簡単にわかるればいいんですし。50本越えたぞ!とか励まして(笑)。上映時間や見たい映画のリストは、今まで使い捨てのメモ用紙に書いていたのですが、モールスキンを使ってためていくことにしました。映画だけでなく、メモは全部モールスキンに集約することにして、メモについても一つのポケットに過去情報を蓄積しようかと。映画の場合は、地域ごとに見たい映画の館名と時刻表を書いて、見たら線で消します。時間が空いたら、モールスキンを参照して、時間が合うものを見る。消されていなくて上映期間が終わっていれば、その時期に見そびれた作品だ、ってすぐに分かります。実際にいつ見たかは「超」整理手帳に書きます。他には観光スタンプもモールスキンに押しちゃうし、会話中に図解が必要なときにも惜しげなく使うようにしています。いわば、時間軸で把握したい事柄は「超」整理手帳、蓄積しておきたい事柄はモールスキンという使い分けです。仕事のメモは別のA5ノートに集約していますけど。

スケジュールシートのバックアップとモールスキン

ーモールスキン、もったいなくてなかなか使い始められないんですけどね。(笑)

(竹村)使い出したらテキトーなもんです。(笑)

ー高くないですか、いくらでしたっけ。

(竹村)1600円です。でも、半年で一冊も使い切れないぐらいなので許容範囲ですね。そもそも使い始めた理由は、「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」でショーン・コネリーが聖杯研究をモールスキンにまとめていたから。ミーハーなんです(笑)。それに、書き味がいい紙は気持ちいいですし。モールスキンに雑多な情報が蓄積されて、「超」整理手帳が時系列を持ったインデックスになって。過去と未来を適切に手帳でリンクさせていけたらいいなと思います。

愛用のイームズカバー、バックアップカバーなどと

収録日:2005.10.17@銀座ガルリカフェルグラン

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